2020年に始動した「ウルシの木の活用プロジェクト」、2021年はさらに進化しました!
このプロジェクトは、漆掻き後に未活用だったウルシの木に新たな価値を生み出して日本の漆生産をサポートすると同時に、異分野と積極的に協働することで漆文化の認知向上や関係人口増加を目指す取り組みです。
2021年11-12月にはクラウドファンディング を実施。
「ウルシの伐採木をリサイクル! サステナブルな漆の文化を未来へ繋げたい!」
おかげさまで目標金額の241%を達成!
このプロジェクトで開発された「ウルシの木のコーヒーメジャースプーン」、高校生がデザインに参加したブラックライトで「光る!ウルシの木のオーナメント」など、新製品を発表。昨年からプロジェクトで協働している拓殖大学の学生にもリターン品考案・製作に取り組んでくれました。
収益はウルシの植栽活動や漆産地の持続可能な生産体制づくりに活かされます。
ご支援くださいました皆様、ありがとうございました!
リターン品は2022年春にかけて順次製作・発送していきますので、楽しみにお待ちください。
■大学との産学共同の取り組み
当プロジェクトでは、大学生が漆の現状やウルシの木の特徴を学びながら商品開発にチャレンジする、大学のゼミとの産学共同研究も行っています。
⊳2021年6月
産業能率大学 経営学部 2020年度 番田清美ゼミ学生によって考案された
「ウルシの木の吊り手」をJR東日本社内展示会にて発表
協力:(社)次世代漆協会、(NPO)ウルシネクスト
⊳2021年7月
拓殖大学 工学部 永見研究室との共同研究 2021年度ゼミ3年生による商品開発 中間発表
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単なる商品デザインにとどまらず、ウルシに関する社会課題や特徴をよく調査し、漆文化への共感度を高めるという目的も重視しながら取り組んでくださっています。更に精査して実現させたい楽しみなアイデアが生まれています。
⊳2021年9月~
永見研究室の4年生と大学院生が、ウルシ材製品やロゴマークのデザインに取り組んでいます。ウルシという深い文化的背景を持つ素材のストーリーをいかにデザインに落とし込むかというチャレンジは、他の木材にはない特異なもので、簡単ではありませんが、そのためのディスカッション自体が、本プロジェクトの目的の一つである、「漆に関わる人関心を寄せる人を増やす」ことにつながっています。
11-12月に実施したクラウドファンディングでは、ロゴ入りの「樹皮時計」「年輪時計」を出品。早々にSold outになりました!
オンラインミーティングにて
■ウルシ植栽地との協働
ウルシ植栽地にもご協力いただいています。
⊳2021年4月
茨城県奥久慈郡 奥久慈漆生産組合を訪問
⊳2021年5月~
埼玉県蓮田市で、耕作放棄地を活かしてウルシ植栽に取り組む「縄文うるしパーク」のメンバーと、木工品のほか、ウルシ染めの研究。
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工芸作家、デザイナー、IT会社員など、多彩な顔触れが揃うチームなので、様々なアイデアが生まれて頼もしいです。
⊳2021年12月
岩手県盛岡市上米内地区を拠点に活動する「一般社団法人次世代漆協会」より、大きなウルシの木が届きました。
このウルシ材はしばらく乾燥させた後、木の特性把握(地域による違いの比較研究など)や製品づくりに活かします。
■2022年の活動展開予定
「ウルシの木のプロジェクト」は2022年も引き続き次の活動が予定されています。
2022年2月 活動報告&交流会(オンライン)
2022年4月 ウルシの木の植栽活動体験会(会場「縄文うるしパーク」)
2022年5月~ 2022年度産学共同研究
他
趣旨にご参同下さり協働にご興味のある大学・企業・団体の皆様からのご提案・お問い合わせ、メディアからの取材も随時承っています。
引き続きのご支援・ご参加をどうぞよろしくお願いします!
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